110 ジェーン・スー マガジンハウス
「貴様いつまで女子でいるつもりだ問題」を読んでから、なんと十年がたっている!びっくりだ。私も彼女も十年分、歳を取った。
この本は、頑張っている私(たち)は、自分のことを好きでいるために生きているんだということを語っている。十年前に読んだ本の中では「若くて未熟だった頃には嫌いで否定したいと思っていた自分の中の本質的な部分を受け入れて、それでもいいからそういう自分を生きていこう」というようなことが書かれていた。この本はその進化系ともいえるのかな。無理せず、今の自分を好きだと思いながら幸せに生きる方法を模索している。
結構、いい言葉があるのよ。
好きでもない人に好かれなくていい
仲良くなりたかったら本音を言うしかないのだ
誰かにしあわせにしてほしかったら、相手のしあわせを真剣に願うしかない。だから、私は私のしあわせを真剣に願っている人のことしかしあわせにできない。
(引用は「おつかれ、今日の私。」ジェーン・スー)
とかね。今となっちゃ、そうなんだよなあ、と笑いながら読めるけど、若い時はそうはいかなかったなあ、と遠い目になってしまう私。好きでもない人にも嫌われるのが怖かったし、仲良くなりたいからこそ取り繕ってしまったし、相手のしあわせを真剣に願いもしないで、私のことを幸せにしろよ、と勝手に求めたりしていた。でも、そんなこと全部無駄。本当の自分を生きるしかないのよね。見栄と虚勢を捨てたら、生きるのはずっと楽になる。と気が付いたらもうこの年齢。まあ、生きるってそういうことよね、とおばさん(おばあさん?)は笑うのだ。
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