きょうの猫村さん6

きょうの猫村さん6

145 ほしよりこ マガジンハウス

第五巻を読んだのが2011年の7月。ってどんだけ昔よ。笑っちゃう。すっかり忘れてたのに、ふと思い出して図書館のサイトで調べたら、あらまあ、置いてあるじゃないの。というわけで、頼んでみたら、手に入りました。

前作がどんなストーリーだったのかも覚えてないけど、なんとなく雰囲気は思い出した。猫のくせに家政婦会に住み込んで、大学教授のお宅に通いで家政婦をしている猫村さん。教授と、奥様と、尾仁子お嬢様の様々な問題と出会いつつ、家事をこなし、周囲の人と世間話をする。昭和テイスト満載。何にも考えないで読むと、どこかほんのり笑える、不思議な漫画だ。

11月末に白内障の手術をした。その直後に高齢の母が倒れた。最初は便秘だ消化器だと言われていたのが、紆余曲折の果てに、圧迫骨折と診断が下り、入院。90代でも安全な簡単な手術を勧められたが、そのための検査が痛みのため困難で先延ばし先延ばしになり、ついに年明けまでの一時退院を求められたが、とても家で過ごせる状況ではなく、本日、別の病院へ転院。それが決定するまで、右往左往し、私と姉は疲れ果てた。高圧的な医者や、老人を受け入れたがらない病院。放り出されても行き場のない老人。私も姉もそれぞれに持病を持ち、あるいは手術直後で通院が必要な身の上なので、へとへとになった。歳を取るって、本当にたいへん。ようやく年末年始は安心して過ごせることになったが、予断を許さない。

そんな精神的に追い詰められた状況で、この漫画は何か心をふんわりと和ませてくれた。ありがたかった。