じゅげむ王選手権大会

おちびの通う学校では、土曜日の子どもの居場所作りのために、サタデースクールという種々の教室が開かれています。そのひとつとして、図書ボランティアや読み聞かせボランティア、そして地域運営委員の方達で運営する読書会が月に一回、あります。

12月は、私が代表をしている読み聞かせボランティアが、クリスマススペシャル企画を立てることになっていました。何か子ども達が楽しめるものを、と数ヶ月前から悩んでいました。いろいろな物語に出てくるお料理やお菓子を実際に作ってみる、という案を最初、思いついたのですが、設備的にも衛生的にもちょっとまずい、ということで、頓挫。クリスマスに関わる絵本を何冊か読もうかな、と思いもしたのですが、なんだかありきたりでしょう?人形劇では、高学年が退屈しそうだし、ゲーム大会だと、あまりに読書とかけ離れてしまいそうだし、一年生から六年生までみんなが楽しめる会って・・ああ、難しい!

読み聞かせのお仲間の一人が、落語絵本「じゅげむ」を読みたい、と言ってくださいました。いまNHKの朝の連続ドラマでも、落語を取り上げているし、「にほんごであそぼ」でじゅげむをやってるし、親しみ易いんじゃないかしら、と。クリスマスに、じゅげむ?と最初は少々ためらったのですが、考えている内に、面白そうに思えてきました。どうせなら、じゅげむを読み聞かせた後に、みんなで唱え上げてみてはどうかしら。ちゃんと暗記できたかどうかだけでなく、すらすら言えるかってところまで・・・タイムを競うといいかも!

と、思いついたのが、「じゅげむ王」企画です。試しに、我が家でやってみたら、おちびが11秒、夫が10秒、息子は9秒。さらに、再挑戦で、8秒台にも・・・。結構、燃えます。お仲間に相談してみたら、「おもしろーい!」と大賛成してくれました。

どうせなら、本格的に・・と、校長先生に掛け合って、審査委員長をお願いします。ついでに、教員のどなたかに模範演技もお願いしたい、学校備品のストップウォッチも貸してくださいね、と注文をつけます。ごにょごよ言って、発声が正確でない時のため、イエローカード、レッドカードを色紙で作成。じゅげむ王のほか、げんきにいえたで賞、きれいにいえたで賞、がんばったで賞、などの特別賞も用意しました。表彰状は、PTA競技会のノウハウをお借りして、役員さんに用意をお願いしたら、クリスマスツリーをバックにぼかした、かわいらしくも本格的なものを作ってくれました。審査委員長の校長先生が、ちゃんと校長印も押してくださって、なかなかステキです。参加者全員に、何秒で言えたかの認定証も出すことにしました。

当日は、読み聞かせを担当してくださる方が、しっかり着物を着て、雰囲気もばっちりです。最初に、扇子や手ぬぐいを見せ、うどんを食べたり、財布を開けたりといった仕草も見せてくれました。落語の歴史についても、ちょっと説明してくれて、すっかり気分が落語になったところで、川端誠さんの「じゅげむ」読み聞かせです。寄席に通うのがお好きというだけあって、なかなかの語りっぷりに、笑いが起こります。

ちょっと休憩を挟んで、(その間にかっこよく審査員席も作って)いよいよ、じゅげむ王選手権大会です。ホワイトボードに大きく書いた「じゅげむ」を最初に全員で練習してから、模範演技は、四年生の担任の先生。ちゃんと測ったら、八秒台です。すごい!一年生から順に、名前を呼び上げて、前に出て、じゅげむを唱えます。もじもじしたり、言えなくなったりする子がいるのではないかと心配していたのですが、全然大丈夫。みんな、大きな声で、すごくがんばって言ってくれました。お兄ちゃんについてきた、三歳の子まで飛び入り参加して、しっかり言えたのには拍手喝采です!!年齢が上がるに連れて、記録も伸びていきます。さすがの六年生が七秒近いぎりぎり八秒で、みごと、最短記録を出し、「ほぉーっ!」と感嘆の声が上がりました。

再度、着物のおかあさんが登場して「落語クイズ」をやってくれている間に、我々スタッフで表彰状に名前と記録を記入して、それから、校長先生による表彰式。三歳の男の子は、がんばったで賞を受賞して、嬉しそうです。最後に、ちょっと時間が余ったので、図画工作の先生や、副校長先生にも「じゅげむ」にチャレンジしていただいて、子ども達の方がずっと上手だ!と再確認。校長先生が、素晴らしい声で、即興の「じゅげむの歌」を歌い、これが、とっても楽しくて、子供達も大笑いでした。

そんなこんなで、会は楽しく終了しました。ああ、おもしろかった。皆さんの学校でも、いかがですか?

2007/12/4