はし

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115 エーヴァ・リンドストロム作 よこのなな訳 岩波書店

はじめましての絵本作家。新聞書評を見て読もうと思った。「この絵本を紹介するべきか迷っている。とはいえ、読み逃されるにはあまりに惜しい作品」と書いてあったのだ。実際に手に取って読んでみて、なるほど、迷うのもわかる、読み逃されるのも惜しいけれど・・・・としみじみ思った。

この方、1995年にエルサ・ベスコフ賞、2022年にアストリッド・リンドグレーン賞を受賞している。私の大好きなスウェーデン児童文学の二大巨頭の文学賞を受賞しているのだもの、つまらないわけがない、と思ったら、その通り。ではあるのだが。

北を目指してドライブしているブタの前にオオカミが現れて「ストップ!このさきにあるはしはわたれないよ」と教えてくれる。「つうこうどめはしばらくかかるので、うちにおいで」と勧めるオオカミ。がらんとした家にはコーヒーを準備してくれるもう一匹のオオカミ。さて、それからどうなる。不安な、不穏な、でも妙にユーモラスな。読み終えて、え?ともう一度読み返す。そうか。そうきたか。

何も知らずに読んだ方がいい絵本。この作家、不思議な面白さだ。