よつばと！16

38　あずまきよひこ　電撃コミックス

すっごく久しぶりの新刊。15巻を読んでから四年も経っているのか‥‥。なんか最近年月が飛ぶように過ぎていって怖い（笑）。

よつばはもうすぐ小学生になる。五歳か。自転車の補助輪も取れた。学校に入るとなかなか自由に遊びに行けないから、とーちゃんは今のうちによつばとどこかに出かけたいと考える。選んだのは高尾山。けっこうな山道を、本当は仲の悪い「やんだ」と助け合って登る。よつばをサポートするはずだったとーちゃんのほうがよっぽど疲れてしまう。

大きな事件なんて何も起こらない。ただ、自転車の練習をしたり、クリスマスツリーを飾ったり、山登りしたり、学校に鉄棒の練習に行ったりするだけ。だのに、なんて楽しいんだ。なんて心にしみるんだ。

子どもたちが小さかった頃を思い出す。大変なこともたくさんあったけれど、子どもとの生活は楽しかった。毎日、新しいことが起こり、驚いたり、喜んだり、笑ったりした。なんでもない毎日が冒険みたいだった。そんな感じが、そのまんま漫画になっている。本当に、いい漫画だなあ。