50 クエンティン・ブレイク作 谷川俊太郎訳 好学社
図書館の児童書コーナーで谷川俊太郎追悼フェアをやっていた。気が付いた時にもっとじっくり見ておけばよかったのだが、そのときはさらっと見て帰ってしまった。その後、谷川俊太郎の「絵本★百貨典」を発見。彼の携わった絵本の数々が紹介された本であった。それを眺めていたら、絵本を実際に手に取って見たくなった。そこで改めて児童書コーナーを訪れたら、あらら、もう谷川俊太郎追悼フェアは終わっているじゃないの。残念。
でも、ザーッと絵本コーナーを見渡しただけで、どこの書棚を取っても「谷川俊太郎」の名前がある。谷川さん、絵本の仕事を本当にたくさんなさっていらしたのだなあ。未読の絵本もたくさんあるはず、と探して見つけたのがこの一冊。
幸せにくらしていたジョージとベラのところに、ちっちゃなピンクのいきものがやってきました。二人はその「ザガズー」をそだてはじめますが、ザガズーがとんでもないものに変身して…。
というお話。これはね、子どものための絵本じゃない。子育てに苦労して奮闘中だったり、子育てが終わってそれをしみじみと思い出す立場になった大人たちのための絵本。心に沁みます。子育てに関わったことのある大人たちみんなにお勧めしたい絵本。
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