パジャマあるよと言われても

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95 大久保佳代子 マガジンハウス

オアシズの光浦靖子のほうは何冊も読んでいるけれど、大久保佳代子は読んでないなあと思って図書館にリクエスト。かなり待たされて手に入った。

たぶん光浦さんと大久保さんはちょっとジャンルの違うタイプのコンビだ。光浦さんが内面に深く潜りこんでいくのに対して、大久保さんはちょっと離れたところから自分を茶化して見ていて、内面に入り込まないように用心ぶかく生きている感じがする。深めたってろくなこたあない、と思っているのかもしれない。違うかもしれないけど。人生と格闘して苦労しているのは光浦さんだけど、実は孤独と向き合って生きているのは大久保さんかも。どっちが優れていてどっちが立派ということはなく、ジャンルというか、方向性の違う二人だなあとつくづく思う。私はどっちかっていうと光浦さんのほうかもしれない。

42歳から54歳までの12年間をつづったエッセイ集。だのに、深い人生考察が一つもないところがむしろあっぱれである。一人でそれなりに生きていくって、それだけで尊いっちゃ尊いもんだよな、と思ったりする。そこで称賛したりするのは、きっと大久保さんはうれしくないだろうし。いや、うれしいか。褒められるって嬉ションものだわ、とかいうかも(笑)。