ランチ酒 今日もまんぷく

ランチ酒 今日もまんぷく

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「ランチ酒 おかわり日和」の続編。見守り屋という、夜、誰かを見守る仕事をしている主人公の女性が、仕事明けにランチとお酒を楽しむ、のがお約束。彼女には、離婚した夫のもとに一人娘がおり、仕事で知り合った少しややこしい男性との淡い恋がある。そうした関係性が、この巻ではかなり進展する。幸せになってほしいなあ、と思う。

しかし、この本の圧巻は、やはり飲食にある。取り上げられるのは、ほぼ実在のお店ばかりなのだが、どこで食べるどんな料理も美味しそうで、また、それに合わせるお酒もなんと魅力的なことか。味を伝える筆力の素晴らしさを、まずは褒め称えたい。

都内にある広島県のアンテナショップの二階の鉄板焼屋でお好み焼きが食べたい。広島まで出かけていって、特別な注ぎ方をするビールを飲みたい。上野の稲荷町でビリヤニを食べたい。なかなか外に出られない昨今であるからこそ、登場する飲食のなんと輝いていることか。

いろいろな伏線が微妙にはられているので、まだ続きがあるのかな。主人公には、どうか幸せになってほしい、と祈る私である。