104 三原和人 講談社
第一巻はこちら。世阿弥と足利義満との出会いが第二巻の要である。新熊野六月会で舞う世阿弥。彼は、思うように舞えない苛立ちから、夜、外に出て、思わぬ出会いを果たす。そして、新たな「よいもの」をつかんだ彼は、足利義満のもとへといざなわれていく。
新熊野六月会 という芸能の興業は、今でいうとロックフェスに近かったかも、という解説は実に分かりやすい、テレビもラジオもネットもなかった時代に、芸人の舞や歌を実際に、直に見られる機会は、人々にとってどれだけ心躍るものだっただろうと思う。人々の熱狂も、それに応えようとする芸人たちの心意気も、それはすごいものだったのだろう。
そんな想像を掻き立ててくれるような漫画。これまた、続行して読んでいきたい。というわけで、読む漫画が増えていくなあ・・・。