丘の上の賢人 旅屋おかえり

丘の上の賢人 旅屋おかえり

125 原田マハ 集英社文庫

「旅屋おかえり」の続編。あんまり売れてない芸能人の丘えりかが、誰かの依頼を受けて代理で旅をする。今回は、北海道、小樽と札幌、そしてモエレ沼公園へ、依頼人の昔の恋人やその母親、そして依頼人自身の姉に会う旅に出る。

小樽も札幌も、そしてモエレ沼公園も、良く知っている場所である。だから、それだけでちょっと楽しい。モエレ沼公園は、イサム・ノグチが設計した、美しく楽しい公園である。イサム・ノグチが好きだったかつての恋人が、そこで、まるでビートルズの「フール・オン・ザ・ヒル」みたいに、一日中丘に座り続けている…かもしれないので会ってきてほしい、という依頼。

サクサクと読めて、割合予想の付く展開ではあるが、まるで丘えりかと一緒に旅をしているようなわくわくとした楽しみがある。こんな本を読むと、また旅に出たくなるなあ。

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サワキ

読書と旅とお笑いが好き。読んだ本の感想や紹介を中心に、日々の出来事なども、時々書いていきます。

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