前に下がる 下を仰ぐ

前に下がる 下を仰ぐ

122 山口晃 青幻舎

さて、私の山口晃ブームも佳境に入ってまいりました。というわけで、今回は2015年、水戸芸術館現代ギャラリーで行われた山口氏の個展「前に下がる 下を仰ぐ」の展覧会図録である。動線にしかけのある展覧会だったので、会場内を移動するご本人を取ったページがいくつか載っている。それによって会場を歩く雰囲気が伝わってくる。第一室から通路を通ってざっと見ながら第五室まで行き、そこから五、四、三と戻ってくる運びである。楽しい。

「遷都」の電柱のような仕掛けもあれば、紙に書いたツイート様の記述、すゞしろ日記風のコマ漫画的な表現、日本画と洋画のまじりあった絵やモノレールの椅子のような仕掛け、洛中洛外図のような壮大な画に妖刀にまつわる大河マンガ(!)などなどバラエティに富んだ作品があふれている。うーむ、この展覧会、行きたかったなあ。2015年、私は何をしていたっけ、などと振り返ってしまった。