66 いしいひさいち 新潮社
いしいひさいちとは40年来のつきあいである。いや、別に個人的に知り合いなんじゃなくて、ごく初期の「oh!バイトくん」時代からずっと読んでいる。彼は天才だ。最近では「ROCA」にはまった。
この本は、昔からいしいひさいちが好んで描いていた広岡達三キャラが文藝作家として中心に描かれている。頑固で、時代に乗らず、自負だけが強い文藝作家広岡達三と、彼を取り巻く編集者や作家たちの漫画である。
紙の媒体が衰退し、小説は電子化され、本屋が次々と潰れていく。文学賞も直筆原稿も価値を失っていく。そんな文芸界の現実を背景に、それでも笑わせてくれる漫画。でも、これから本は、文藝はどうなっていくのだろう。
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