9 宮部みゆき 中公新書ラクレ
旅本三冊目はこれ。本は重いんで、自分で用意したのは「Black Box」と「またたび」の二冊だけ。これは夫がもってきたのを拝借。読売新聞の書評欄に掲載された書評を集めた本である。
宮部みゆきは、ばんばんベストセラーを連発する売れっ子作家だ。時代物ミステリが多いから、おすすめされる本も歴史ものやミステリが多いかと思いきや、科学本や恐竜本、特撮物の解説本や少年サッカーの指導論、宇宙、ノンフィクション、映画、絵画と多岐にわたっている。小さい書評欄に載せられた文章だからどれも短く、夫に言わせると「引きが弱い」のだが、さらっと見渡すうちに、これは読まなくちゃ、と思える本がいくつも出てくる。「ファンタジーを書く人におすすめ」などと言われると、いやあ、ファンタジーを書こうなんて思ってる人、そんなにいないから‥と思ったりするんだが、たぶん宮部さんの周りには結構いるんでしょう、そういう人も。
この本を読んで、とりあえず図書館に予約を入れた本は、例えば以下のようなラインナップ。
「定職を持たない息子への手紙」ロジャー・モーティマー・、チャーリーモーティマー
「僕たちがそこへ越してきた日から そいつはそこにいた」ローダ・レヴィーン
「ブルマーの謎」山本雄二
「その情報、本当ですか?」塚田祐之
「神父さま、なぜ日本に?ザビエルに続く宣教師たち」女子パウロ会
ああ、こうやって読みたい本は限りなく増殖していく。
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