126 宮島未奈 新潮社
「成瀬は天下を取りにいく」「成瀬は信じた道をいく」に続く第三弾にして完結編。図書館に予約して長いこと待たされ、ようやく入手。「予約の多い本です、お早目のご返却にご協力ください」という札がついていた。
高校生だった成瀬も京都大学理学部の学生となる。「ゼゼカラ」でコンビを組んでいた島崎みゆきは東京に行ってしまったが、大学では新たな友人も見つかる。森見登美彦について語り合う達磨研究会の面々とも知り合い、キャンパスライフが広がっていく。例によってさまざまな活動を続ける成瀬。周囲の人々は成瀬に触発され、巻き込まれ、前へ前へと進んでいく。そして、ついにみゆきもやってくる。
完結編なので、成瀬の生まれたばかり頃から現在に至るまでの様子がひととおり描かれる。両親の人となりもよくわかる。成瀬は「そういう子だから」とそのままを受けいられ育ってきた。それが今の成瀬につながる。成瀬に恋する男子も現れるが、成瀬、これからどうするのか。完結編だから、今後は想像するしかない。うーむ。成瀬の恋、想像するのも難しいぞ(笑)。
さわやかな一連の小説であった。読みやすく、軽く、でもどこかで励まされ、立ち止まって考える場所もある。人気があるのもよくわかる。成瀬、これからも頑張って。成瀬、今までありがとう。と声をかけたくなる物語だった。
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