84 上大岡トメ+ふくもの隊 ミシマ社
18年前「60歳になったらお遍路に行きますよ」と友人、エビス(ふくもの隊副隊長)に言われた上大岡トメ。徳島出身のエビスは幼いころからお遍路さんを身近に見ているので「人はいつか必ずお遍路をするもの」と思っている。一方、トメはその18年間に神社や宿坊の取材をするようになり、じわじわとエビスの策略に染まっていく。そしてついにふくもの隊(各地の縁起物=ふくものを追い求めるユニット)を結成、隊員、布袋を加えてお遍路に出るのであった。年に二回、三~四泊の区切り打ちを重ねて徳島、高知、愛媛、香川を回り、ついに結願(すべての巡礼所を回りきること)。そして、結願の報告のため、高野山に出向いてお大師様(空海)にお礼参りまで行く。
そもそも旅が好きで、しかも四国が好きなので、この本はすごく楽しかった。基本、様々なお寺をめぐって歩くだけの話なんだが、そこにはさまざまな出会いがあり、苦労があり、おいしいものもあり、見るもの、聞くもの、感じるものがあった。旅ってそういうことだよな。大変なだけではなく、温泉を楽しんだり、ビール飲んじゃったりもして、それで心も体も潤う。いいよね。
とはいえ、お遍路はやっぱりハードだ。ふくもの隊は車も並走したので体力的にそこまで激しい苦労はないようだったが、それでもただ、札所に行くためだけに延々と歩くのはつらい。私はもう無理だなーと思ってしまった。もうちょっと若いころにチャレンジすればよかったかも。
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