東郷健さんが亡くなった

と書いても、ご存じない方も多いでしょうし、不快になる方もいらっしゃるかもしれません。

白い着流し姿でいろいろな選挙に立候補し、放送禁止用語をNHKで口走って物議をかもしたゲイの方です。

不快な人物、ふざけたひどい人間、自己顕示欲だけ、などと取る人が多いかとは思いますが。

私は高校時代から、この人が気になっていました。
好き・・・というか、シンパシーを感じ続けてきました。
自分ではどうしようもない、自分の内側にあるもののせいで、まっとう(と世間で言われるようには)生きられない人間の、ぎりぎりの叫びのようなものをいつも感じていました。
自分に正直で誠実であるため、世の中から蔑まれ、後ろ指を指される危険をあえて選んで生きている人だと思っていました。

大学時代、なぜ、そんなにゲイの人にシンパシーを感じるのか、と友人(この友人も、亡くなってしまったのでしたが)に聞かれ、わかるように答えようとして言葉を探すことで、私は自分の内側にある様々なものに気がついたものです。それは、私にとってはとても印象深いことでした。

おすぎとピーコのみならず、マツコ・デラックスやミッツ・マングローブなどという人たちも堂々とテレビに出て、その意見が尊重される世の中になりました。

東郷健さんはどうお思いだったのかな。少しは、安心してお亡くなりになったのでしょうか。

今でも、ゲイであることを隠して生きている人は大勢いると思います。それでも、以前よりは、生きやすい世の中になったことでしょう。

みんなに馬鹿にされ、蔑まれ、迷惑がられた人でしたが、私は、東郷健さんは立派な人であるとずっと思って来ました。

ご冥福をお祈りします。

2012/4/26