理系クン

2021年7月24日

43
     「理系クン」  高世えり子   文藝春秋

図書館が長期休館に入るので、その前に、とうろつきに行って発見した本。
おもいしろうございました。

文系の作者、えり子が付き合ったのは、理系の彼。趣味も性格も違う二人が、ごくわずかの共通点を足がかりに付き合った恋の軌跡・・・と言うとかっこいいけど、内実は、月に一回、一緒にご飯食べて、互いの趣味の買い物に、ぼんやりと付き合うだけの日々。

そもそも、最初の一年間は、毎月デートしながら「こんな人の彼女になれたらいいな」「どんな人と付き合うんだろう、この人は」なんて想像していたえり子さん、ある日突然「ところで、僕たちって付き合ってるよね?」と言われ、ええ!そうだったんだ!と驚いたという。
この落差が全てを物語って、笑える。

抽象的な会話に興味がなく、おしゃれでキレイなお姉さんを怖がり、女性の欲しい物が分からず、いつも忙しくて、真面目で、時間に正確。
そんな不器用な理系クンの生態が、愛を込めて描かれている。

うちの息子も理系なんだけどな。
こんな優しい彼女だといいんだけどな。

2011/5/27