色即ぜねれいしょん

「色即ぜねれいしょん」 みうらじゅん

以前、あれは何だったかな、「徹子の部屋」かな、みうらじゅん氏が自分の若いころを振り返って話していたのが、妙に印象に残っています。

いわく。
若者は、反抗するものだってイメージがあるじゃないですか。押さえつけようとする大人と戦い、権威に対抗して、傷つきながらも自由を得ていく、みたいな。でも、ぼくって、一人っ子で、すごく両親からも大事にされて、学校も、仏教系の、理解のある私立学校に中学から行っていて、全然抑圧とかないんですよ。ボブ・ディランみたいに熱く歌おうと思っても
「学校は親切だ 親は理解がある ご飯はおいしくて やりたいこともなんでもできる」
なんてのじゃ、サマにならないんですよ。何とか不良になってやろうと思って家出もしたことがあるんですけど、事前にばれて、餞別まで貰って、行ってきますって・・家出じゃないですよね、三泊4日で帰っちゃったし、親はお帰りってご飯作って待ってるし。

みうらじゅんって、変なイラストを書いて、いい年して、髪を長くして、黒いサングラスを絶対外さないで、アウトローだぜって格好してるけど、いいとこのぼんぼんで、大事に大事に育てられたのね。

私は、みうらじゅんは、主に「タモリ倶楽部」でのおつきあいですが。あの番組では、裸のおねえちゃんの写真のスクラップを100冊作ったと言う話題で出ていたのが印象的。あのね。目的は低レベルなんですが、そのスクラップは、画面にちらりと映った限りでは、すごくポップでセンスあふれる作りでした。ただ切り抜いて貼るだけでも、ちゃんと才能って出るんだなー、と感心したものです。

そういえば、最近は、仏像系の本などでもお付き合いがあります。いとうせいこう氏との共著で、「見仏記」。まじめに仏像を見に行くんですが、やっぱり、みうら氏のテイスト全開です。あ、「輝け!日本崖っぷち大賞」とかいう本も、ありました。あれも、なかなか楽しい本です。

この本は、じゅん氏の、そんなとほほな青春の日々のお話です。本当に、いいご両親の元で、それなりに悩んでも、ぼんぼんだっただけ、それでもちゃんと成長して行ってる様子がわかって、私は楽しかったです。

2007/6/7