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「長い猫と不思議な家族」依布サラサ 祥伝社
著者は、井上陽水と石川セリの娘。本名はニサさんなのだが、もっと女の子らしいふんわりとした名前になりたかったので、「もし、私がサラサだったら」という思いから芸名がついたのだそうだ。
著者は福岡在住で、歌手、作詞家、そしてローカルにレポーターなどもやっているらしい。学生結婚した経験のあるシングルマザーでもあったのだが、そろそろ結婚したい相手がいると書いてあったのでもう再婚したかな。
とんでもない大天才の子どもをやっているというのは、なかなか大変なことだが、親の七光りと言われることも、プレッシャーからも、自然体でさらりと逃げ出して、ただ自分の生まれの幸運だけを上手に受け止めているみたいに見える。そういう素直な心根がそのまま読み取れるような本だ。
2014/2/9