うたがいの神様

うたがいの神様

2021年7月24日

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「うたがいの神様」 千原ジュニア 幻冬舎

はい、J様が、また本をお出しあそばしましたので、買いました。
もう、しょうがないよなあ。
どんなこと書いてあるか、大体予想はつくし、実際読んでみて、やっぱりね、とは思うけど、買っちゃうのよ。

この人は、中学時代引きこもっていたことをずっと背負っていくのだろうなあ、と思ったんですね。
15歳から笑いの世界に入って、同年代の芸人はほぼみんな後輩で、上下関係の厳しい芸人の世界じゃ、一年でも先輩だと、もう、絶対に同等ではいられない。だから、彼には、普通の友達ってほとんどいないんです。年上で、彼のことが大好きだと思っている人でも、敬語でしか話さない。

でも、彼にも二人だけ、友だちがいる、と書いてありました。一人は小説「14歳」にも出てきたあいつです。クラス中に気味悪がられていたのに、たった一人、普通に話しかけてきてくれたあいつ。もう一人は、市川海老蔵なんですって。ふーん、そうなんだ。

それから、友達がいないから、子供の頃から、せいじだけが話し相手だった。話がおもろないと、せいじはどっかへ遊びに行っちゃうから、せいじに聞いてもらえるように必死に話していた、それが自分の原点である、と。「どんだけおもろいもん見つけてきた?」「どんだけおれをおもろがらしてくれる?」とせいじにいつも期待されてきた、それが今の自分である、と。

残念な兄として軽く扱われることの多いせいじですけど、見てると、Jさまはせいじが大好きなんだなー、といつも思います。この間、ファンの子に、自分のブログの題名をつけて、と頼まれて、考えに考えた挙句、「せいじのジュニア」って題名をつけたそうです。なんかいいエピソードですね。

・・・と、これはもう、私の趣味。
正直に言って、この本はお勧めです!とは言わないわ。
でも、私は買ってよかった。
そういう本です。

2011/9/21