がんばれ、ケータイ大喜利

がんばれ、ケータイ大喜利

2021年7月24日

 
 
とある国会議員が、NHKで低俗な番組をやっていると名前を三つあげた、その中に「着信御礼!ケータイ大喜利」がありました。
 
怒りというよりも哀しみが。
 
大喜利って、高度に知的なゲームです。
言葉の膨らみ、深み、イメージを最大限に駆使して、僅かな組み合わせから、思いがけない世界を作る。
ありきたりなものでは、笑えません。
誰もが、あっと思うような言葉の組み合わせが、笑いを呼ぶのです。
 
文化的で知的で高尚な言葉遊びの番組です。
といっても、参加する分には、ただただ選んでほしくてやってるんですけどね。
ジュニアさんに選んでもらって、板尾さんと今田さんに笑ってほしいだけ。
 
あの番組を楽しめないのは、低俗だからじゃなくて、ご自身の言葉への知識、教養、イメージが薄いからじゃないですかね、議員さん。
 
国会で槍玉に挙げられると、とたんに腰が引けないかな、NHK。
まさか打ち切りになんてなったら、私、泣いちゃいます。
 
がんばれ、ケータイ大喜利。
 
 
ちなみに名前を挙げられた残りの二つは、コント番組です。
コント番組を作りこむにはお金がかかるので、この頃、民放ではなかなかできません。
NHK発信で新しいバラエティが出来上がることも少なくないって、知ってましたか?
民放でできないことを、率先して実験的にやるのも、NHKの大事な使命のひとつです。
 
名前を挙げられた三つの番組は、どれも、誰かをいじめたり、人の弱みにつけ込んだりしていません。
丁寧に笑いをつくりあげようと努力している番組ばかりです。
 
笑いは文化です。
笑うことは人生を豊かにします。
人に客観性を与え、つらいことを乗り越える勇気を与えます。
 
大笑いできる番組を低俗だと決め付ける人は、どんな人生を送っているのでしょう。
お腹を抱えて笑ったことはないのでしょうか。
 
そこから勇気を得たことがないのでしょうか。

2014/3/26