ジブラルタル・タンジェ・バルセロナ旅行記 5

ジブラルタル・タンジェ・バルセロナ旅行記 5

2023年3月3日

朝、タクシーでイブン・バットゥータ空港へ。良いネーミングの空港である。新市街へ抜けると近代的なビルが立ち並んで普通の街並みになる。旧市街はアラビアンナイトの世界だったのにな。滑走路をで歩いて飛行機のタラップを上る。素朴な空港である。ここからマドリッドへ飛び、乗り継いでバルセロナへ向かう。

そういえばヘルシンキ乗り換えの時、1時間15分の乗り換え時間で結構きつかったけれど、マドリッド乗り換えはさらに短く、1時間10分しかない。大丈夫かなあ。不安がっていたら、なんと飛行機がさらに遅れて到着。もう一時間も無いというのに、ここでモロッコからスペインへの入管審査があり、荷物チェックもある。それらをあたふたと通過し、チケットに書いてある「搭乗口 J」を示す表示→に従って急ぐと、なんと行き止まり!と思ったら、それはホームドアで、「 J」まではシャトルレインに乗らねばならないらしい。時間は刻々と過ぎていく。長々と待って、やっと地下鉄みたいな電車がやってきた。周りの乗客も、なんだか焦ってるみたいな顔をしている。数分乗って「J」という表示の駅で降りる。また表示を見ながら動くのだが、おお、右を見ると「K,L,M」と書いてあり、左を見ると「H,I」と書いてある。で、「J」はどこなのよー!この時点で、搭乗はすでに始まっている時刻である。焦った私は、ブランドショップの店員に「Jはどこ?乗らなきゃいけないのに、搭乗口が見つからないのよ!!」と助けを求める。イケメン店員のお兄ちゃんが「どの飛行機?チケット見せて」とすぐ調べて「ここまっすぐ行って右だよ、搭乗口は「J55」だよ。時間はまだあるから落ち着いて、大丈夫だからね。」と教えてくれる。「J55」ってチケットには書いてないのにね。「J」ってそんなにいくつもあったのか!と驚きながら走っていくと、まさに乗客が乗り込みつつある列に到着。そのまま飛行機になだれ込んだのだった。

という上記の顛末は、まるで流ちょうに会話しあっているようだが、私の英語力など擦り切れ果てて中学生にも及ばない状態になっており、どこへ行っても聞き取れない、話せない、と自信を失いまくっていたのである。でも、人間、必死になるとちゃんと通じるのね。相手もこちらの必死さ加減を理解してくれてたみたいだし、分かり合いたいという気持ちは言語能力を超えるんだなー。

と、必死の思いで乗り込んだ飛行機は結局、出発も遅れ、なんだ、慌てないでも間に合ったじゃないか状態。機内は満員で夫とも席が離れ、隣はものすごく大柄なマッチョが肘を椅子からはみ出して押してくるし、前の席の躾のなってない子供が大声を出して暴れるし(シートベルトも外して前後の席に体をガンガンとぶつけてぐずっていた)、なかなか地獄であった。一時間半程度で済んだのでまあいいが。

バルセロナに無事、到着。お迎えの車でホテルへ。ホテルはランプラス通り沿い、リセウ劇場(見出し写真)のすぐそばでとても便利な場所であった。チェックイン後、フロントで紹介されたレストランは満員だったので、近所のビール屋さんで夕食、本日はお疲れさまでした。

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