ジャージー・ボーイズ と うちのひまわり

ジャージー・ボーイズ と うちのひまわり

2021年7月24日

「ジャージー・ボーイズ」クリント・イーストウッド監督

「ミリオンダラー・ベイビー」のショックで倒れてしまって以来、本が読めない。しょうがないのでTSUTAYAで「ジャージー・ボーイズ」を借りてきて、復帰のためのリハビリに励む。いい映画でした。

以前にシアタークリエで中川晃教主演のミュージカル「ジャージー・ボーイズ」は観ていて、これが素晴らしかったんだな。映画も、基本的に全く同じお話なんだけれど、時代の空気が感じられて、とても良かった。特にエンディング、出演者全員で歌って踊るシーンは素晴らしい。インド映画の、最後に全員踊るのみたいな感じ。本当はクリント・イーストウッドも振り付けを練習したらしいんだが、結局、登場しなかった。ほかの場面にはでてたけどね。

それにしても映画を観て、改めて中川晃教ってすごい、と思ったね。歌は、全然負けてないし、やっぱり舞台だから、生の観客を巻き込む力は映画以上かも。

そんなわけで、ちょっと元気出たぞ、と思ってたんだが。

実は我が家(古い戸建て)、強風の日には屋根材が飛ぶわ、雨漏りはするわ、散々だったのだけれど、なにしろ社宅なので、会社の予算がつかないと修理ができないのね。やっと修理の申請が通ったと言われ、本日から足場を組んで工事が始まった。

でね。私、春先に、庭にひまわりの種を撒いて、大事に大事に育ててきたの。発芽しても、葉が虫に食べられちゃったり、傾いたり、いろいろ事件が起きる中、植え替えたり、液肥をやったり、毎日、頑張れ、頑張れ、と励ましてやっと葉がいくつもでてぐんぐん伸び始めていたのに。

足場組んでるな、ガンガンうるさいな、と外に出てみたら。ひまわりの植わっていたところに、大量のシートが山積み。ええええ!確かに、十分に囲ってあったわけではないが。雑草と見間違えたのかもしれないが。と言うか、庭なんて、資材置き場に使うに決まってるじゃん、ってことなのかもしれんが。ああああ。

夕方、工事が一段落して、シートは全部使われましたよ。残されたのは、ひまわりの残骸。折れて、ひしゃげて、踏みにじられておりました。

そこ、ひまわりなんです、気をつけてね、といえばよかった。でも、どう見ても、通り道で、どっちにしてもそこを踏むしかなかったのかもしれないし。気をつけろなんて言ったら工事の効率が極めて悪いことになったかもしれないし。だとしても、言えばよかった、言うべきだった、私が悪かった、ああ、ひまわり、ごめんね。守ってあげなかった母ちゃんが悪いさ。

と、またまた落ち込んでしまった私。今までずっと集合住宅住まいで、初めて庭付きの家に住んだので、ガーデニングをちょいちょい楽しんでいたのだけれど。こんなことになるんだなあ。ああ、元気が出ないぞ。かなしい。

2019/7/10