原節子

原節子

2021年7月24日

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「原節子 あるがままに生きて」 貴田庄 朝日文庫

昭和芸能史のマイブームが来たのかなんだか、図書館でふっと目があって借りてきた本。しかし、私は原節子という人は殆ど知らないのでありました。

原節子は、永遠の処女と呼ばれている美人女優で、小津安二郎の映画で評価されている・・・らしい。この本にも写真が何枚か載っていたのだけれど、うーむ、そんなに美人かなあ。目鼻立ちがはっきりとして、彫りの深いお顔立ちだということはわかる。でも、やっぱり映画をちゃんと見ないとダメね。

何しろ彼女の出てくる映画をちゃんと見たことがないんだから、わからなくてもしょうがないのかもしれないけれど。逆に言うと、原節子というひとについてある程度知っていないと楽しめない本なのでありました。

よくできた評伝だと、そこに書かれているひとをまったく知らなくても、人となりが立ち上がってくるものなのだけれど、そこまでの力は感じなかったな。ただ、この作者が、原節子を好きだということは分かった。

時々、山口百恵や宮沢りえが比較の対象として登場するのだけれど、事実関係を述べるだけで、何のために引き合いに出したのか、よくわからない。多分に趣味的な本であるなあ、と思ってしまった。

でも、今度、原節子の出てくる映画を借りて観てみようかな、とは思いましたね。

2012/9/7