大人ボン 41歳からの運転免許編

大人ボン 41歳からの運転免許編

2021年7月24日

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大人ボン 41歳からの運転免許編」ボンボヤージュ 主婦の友社

「旅ボン 大阪編」をやや、けなしてはいたが、図書館で見つければ、やっぱり読んでしまうボンボヤージュである。今回は旅ではない。41歳にして、カッコいい大人になるためにカッコいいクルマを乗りこなすために、まず免許を取る話である。

ボンボヤージュは、二十歳の学生時代に一度教習所に通っている。鬼のような教官に恐れをなし、仮免検定に落ちたショックで教習所を逃亡、二十年後には車なんて人間が運転する時代じゃなくなっている、と確信して免許取得を放棄していたのである。が、二十年後、車は多少進化したが、まだ人間が運転している。しょうがないので、教習所に通うことにしたわけだ。

ところで我が家は夫婦二人して運転免許を持っていない。車のない夫婦はたまにいるが、免許のない夫婦はかなり珍しいらしい。が、なんとかこの年までやってきちゃったもんね。今までに何度か教習所通いを画策したこともなくはないが、その度に周囲に猛烈に反対された。たしかに私の性格は運転向きではない。社会の平安と幸福のためにも、私は免許を取るべきではないのかも。

でも、読んでみると、ボンボヤージュも、ほぼ私と似たようなもんである。緊張するし、すぐ忘れるし、反応が鈍いし、怖がりだし。ただ、彼はひたすら暇なので、がっつり教習のスケジュールを組める。怯えたり嘆いたりしながら、結構すごい勢いで邁進しちゃうのである。無事、免許取得して、最後には日光いろは坂までクリアしちゃう。ただし、初心者減点を受けて、公安委員会の呼び出しのおまけも付くのだが。

うーむ。私も免許取ろうかな・・・と例によってまたちょっと考える私である。だが、この年まで曲がりなりにも他害行為を避けて生きてきたのに、ここで人様を怪我させたり殺しちゃったりしたらなあ・・・と思うと踏み切れない。老後の生活に、車ってどう?必要?でも、すぐに認知症になって周囲に迷惑をかけるかもしれないしなあ。

などと自分の老後問題に最終的には行き着いてしまう私であった。あ、この本には老後問題はないのよ。誤解しないでね。

2017/8/16