たけしの大英博物館見聞録

たけしの大英博物館見聞録

2021年7月24日

「たけしの大英博物館見聞録」 ビートたけし とんぼの本

大英博物館は、行った事があって、好きだけどおっかない場所だった。だって、ミイラが怖いんだもの。

この本、2002年発行だから、割と新しいのね、と思っていたけど、よくよく読み返したら、1997年に「SINRA」に掲載された記事を編集したものだった。道理で、写真の顔が若いと思った。
「北野武」じゃなくて、「ビートたけし」で書かれている。
当時はそっちが主流だったのかなあ。
そのビートたけし氏が、大英博物館を、一般公開時間終了後に、数時間、貸切で見せてもらったらしい。
取材目的で申し込むと、そんなやり方もあるのね。いいなあ。

いい顔してるのね、たけしさん。有名な展示物を見ただけでくたくたになって、へたり込んでる写真も、なかなか、いい。ちゃんと見ることを知ってる人だ、と思う。

ロンドンを評して、うまく枯れた人が住んでいる、うまく枯れた街、ってのも鋭い。ポケットの中には、たんまりと遺産。それが、大英博物館。

内容については、知ってることが多かったけれど、この人と一緒に大英博物館を廻ったら、面白かっただろうな、と思う。そういう経験が、ちょっとだけできたような。
暇つぶしには、結構、歯ごたえのある本でありました。

2009/9/9