「注文の多い料理店」 宮澤賢治作 小林敏也画 製作 山猫あとりゑ
何をいまさら・・と思われるでしょうが。はい、もちろん、以前に読んだことは何度もあります。
小四おちびの学校では、土曜日の子ども達の居場所作りのため、サタデースクールの企画があります。日ごろ、読書会やキッズテニスの講習や、紙飛行機など、いろいろな企画が行われています。読み聞かせ活動の一環として、学期に数回、読書会も開かれます。
先日、今年度最後のサタデー読書会で、プロのイラストライターさんをお呼びして、みんなで物語の挿絵を描いてみょう、という企画がありました。そこで本文が朗読されたのですが、例の、男二人が「どうもおかしいぜ」と気がつき、鍵穴から二つの目がこちらを覗いている場面までで、朗読が終わり、その部分の絵を描いたのです。
そうしたら、おちびが、「続きはどうなってるの？！」と気になって気になって。仕方ないので、この山猫あとりゑ製作の「画本（と書いてありました）」を借りてきました。
なかなか渋い絵と作りで、最後のページには、二人の男の真っ白な顔がのっぺらぼうに描かれ、そこをはさみで抜き取って、めがねの描かれた別の絵を切り取ってくしゃくしゃに丸めてはめ込むように指示が書かれています。その指示が、また、宮澤賢治タッチで、最初は、そこまでが本文かと思ってしまうほどでした。
でも、図書館の本ですので、実際に切り取って遊ぶことは出来ないのですね。残念。
2009/3/9