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「県庁の星」 桂 望実 小学館
映画化されてるんだって。ヘー、知らなかった。織田裕二だったんだ、主人公。読んだイメージとちょっと違うなー。っていうか、柴崎コウちゃんなんだって?相方が。それは、さらに違うぞ!!
図書館の「話題になった本」コーナーで発見。なんとなくストーリーに想像がついて、借りてみたら、やっぱりそうでしたか、という本ではあったけれど。
思ったとおり役人が、民間似研修に行って、何事かに気づく、という話ではありましたが、それなりに面白うございました。お弁当で競う辺り、やる気がガンガン出てくるのわかるなー、と。やっぱり、人間、食べることと競争は基本ですからね。
責任を取らずに済ませる、っていう役所の発想は、これ、誇張でも何でもなくそのまんまなんだろうなあ、とつくづく思ってしまう。前例踏襲、メンツを立てる、上司の顔を立てることにすべてを集中させる・・・。
じゃあ、民間が素晴らしいかって言うとそうじゃないしね。利益追求のために切り捨てられる色んなことってあるからね。
もう、最近の日本のあり方を考えると、全部同じじゃん、と思う。
硬直した責任回避のやり方と、利益さえ出ればなんでもありってやり方。数字だけがすべて、成績だけがすべて。
この本が素晴らしいとは言わないけどさ、なんかもう、どうしたらいいのよーん、って思う。ひとりひとりの生身の感情を持った名前のある人間を尊重しながら、責任をしっかり果たしながら、総合的に成果をあげる仕事のやり方って、どこにあるの。
あ、愚痴になっちゃったわ。
2011/8/3