複雑な引越

2021年7月24日

我が家は転勤族です。18歳の息子は、幼稚園二つ、小学校四校、中学校二校を経て、この度初めて、入学と卒業を同じ高校で経験することとなりました。小四おちびは、引越と同時に幼稚園に入園し、卒園と同時にまた引っ越すという実にタイミングの良い子でした。

実は、昨夏に夫が近距離ながら通勤には辛い、という場所に転勤になり、短い期間、単身赴任生活を送っていました。週末には帰宅できる事が多いながらも、夫不在の生活は、やはり心寂しいものでした。とりわけ、お父さん子のおちびには、大きな欠乏感があったようです。

そんな中、春から、関西方面への移動が決まりました。なんと、おちびが幼稚園時代を過ごした町へ出戻りです。小学校の学区は少しずれているので、知っているお友達は少ないのですが、土地勘はあるし、医者も、習い事もすぐ分かります。図書館がちょっと遠いのは、痛いですが。

というわけで、おちびに取っては何かと利点の多い人事異動となりましたが、一方、息子はというと。第一希望にしていた京都の大学が、惜しくも残念な結果となりました。発表当日まで、おお、それでは、自宅近くだから下宿しても安心だねえ、などと親子で能天気な事を言い合っていたのですが、現実は、厳しかった・・・。

発表の翌日には飛行機に乗って後期試験へ、という過酷なスケジュールです。発表は、3月20日、引越は、3月31日。合格を押さえてある東京近郊の私立大学も捨て難く、後期が受かったとしても、やっぱり私立に行こうかな・・などと心もゆれています。そうだよねえ。どっちに転んでも、きっと楽しい学生生活になりそうな気もするし。おしゃれで人脈の広いシティボーイになるか(無理だけど)、新天地の広いキャンパスでのびのび過ごすか。

なんてのんびり考えてますけど、おいおい、引越荷物はどこに送るんだい?必要なものは何なのかな?

夫の単身赴任先からのシングル用家電製品屋生活用具一式に、自宅からの衣類、学用品、その他家具類。二箇所から荷物を息子の下宿先へ送りこまねばなりません。本宅(?)の方も、息子へ荷物を送りつつ、それぞれ二箇所から関西へ引越です。二箇所から、二箇所へ、荷物が複雑に交差しながらの異動。それも、一箇所は、まだ場所も部屋も決まっていません.20日の発表のあと飛んでいって部屋を決め、必要なものを考え。

地域も物も決まっていないけど、期日だけは決まっているので、手配よろしく、とお願いしたら、引越屋さんも目を白黒させていました。春は、引越シーズンなので、トラックの手配が大変です。いったいどこへ行くかも分からないのに、良くぞ予約を受けてくれたものだと感心してしまいます。

さあ、息子はどこへ行くのでしょう。そして、我が家は二手に分かれて、無事に引越を終えることができるのでしょうか。乞う、ご期待!

・・・・なんて、のんびり言ってる場合じゃないわ、全く。

2009/3/15