52松尾貴史 毎日新聞出版
まいにち新聞「日曜くらぶ」2020年7月から2021年11月までに連載した記事に加筆修正したもの。まあ、時事ネタですな。
で、読んで思ったのだが、コロナ禍で、あまりにもあまりな出来事が続いたために忘れてしまっている、慣れてしまっている違和感が日々満載だったのだな、と改めて気づかせてもらった感じである。アベからスガに代わって何か変わったのか？大阪府知事はうがい薬が効くと言って大騒ぎだったし、オリンピック、やるのかやんないのか問題もすったもんだあったし、杉田水脈はとんでもない差別発言をしていたし、学術会議任命拒否も無茶苦茶だったし、中曽根氏の葬儀に税金が投入されたし、金目の話でしょ、の石原議員は重症者を差し置いてコロナで優先入院したし、汚染水の海洋放出は決定されちゃったし、愛知県知事リコール署名偽造はバレちゃったし、名古屋市長はメダルをかじっちゃったし・・。
そういえばそうだったなー、の連続である。もうね、ひどいことが続きに続くと、感覚がマヒしちゃうのね、とつくづく思う。で、読み終わったら空虚になって、あんまり何も覚えていない。これは、筆者のキッチュが悪いのか、読み手の私が悪いのか、そうじゃなくて、一番悪いのは世相そのものなのか、と考えこんじゃいました。
ということも、明日には忘れそう。こまったもんだ、まったく。