高知旅行記 5

高知旅行記 5

2022年11月5日

朝ごはんを食べてチェックアウト、中村駅まで25分ほど歩く。特急あしずりで高知駅へ一時間半以上。観光案内所でいろいろ教えてもらい、バスチケットを買う。宿に荷物を預けて「MY遊バス」で高知県立牧野植物園へ。桂浜と植物園、どっちに行くか?と話し合ってみたら、二人とも植物園希望だった。

牧野植物園は植物学者、牧野富太郎博士の業績を顕彰する植物園。大泉の牧野記念庭園には行ったことがあるけれど、ここはもっと規模が大きい。五台山という山の上にあって眺望もいい。入場してすぐのしゃれたレストランでお昼を食べて、行動開始。

牧野博士は幼いころから植物が大好きで、植物採集、押し花、押し葉などを作ったり、植物の細密画を描い手研究を進め、図鑑や植物誌などを作った人。展示室の細密画が素晴らしい。

展示室を出て、園内を散策。市内の小学生が社会科見学で来ているようだ。

突然、通りがかったおじさんに声を掛けられる。
「もう、牧野博士の銅像のあたりは行かれましたか?」
「いえ、まだこれからです。」
「あのあたりに、今、旅する蝶と呼ばれるアサギマダラが来ているんですよ。たくさんいましたよ、ぜひご覧になってください。」
と、おじさんはとてもとてもうれしそうな顔をして教えてくれる。では、行ってみましょう。
途中、立派なカズラなどと見ながら、博士の銅像を目指す。

牧野博士の銅像の所へ行ってみると‥おお、いるいる。アサギマダラが何頭もひらひらと飛んでいる。いいことを教えてもらったなあ。

それから、温室を見学。温室のエントランスの天井がかっこいい。

というわけで、牧野植物園を堪能して、市内に戻ります。帰りのバスを待つ停留所にはこんな景色。

「たっすいがはいかん」とは、「弱々しい、そんな元気ないようじゃ駄目だ!」という意味ですって。

蛇足だが、旅から帰った後、母に牧野植物園の話をしたら、画家でもある母の弟(私の叔父)は牧野博士を慕っていて、よく訪問したり、泊りがけでお世話になったこともあるらしい。へー、割と身近な人だったのね、びっくり。

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