読書

慟哭は聴こえない

91 丸山正樹 東京創元社 「デフ・ヴォイス」第三弾。主人公の荒井尚人はついに結婚、みゆきとの間に子をなす。みゆきの警察勤務を助け、主夫業をこなしながら手話通…

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龍の耳を君に

90 丸山正樹 東京創元社 「デフ・ヴォイス」の続編。でも、この本から読み始めても、別に何の問題もない。面白かった。亡くなった山田太一がこの作者を高く評価して…

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夜と霧

89 ヴィクトール・E・フランクル みすず書房 前回、東北旅行で「アンネの日記」を読んだように、旅先でなければじっくり読み切れないような重い本を一冊は持ってい…

読書

ワンダフル・ライフ

88 丸山正樹 光文社 「デフ・ヴォイス」の丸山正樹である。これも友達からのお勧め。今回の旅では、彼女の推薦書にかなり助けられた。改めて、感謝。 重度の障害を…

読書

六十一歳、免許をとって山暮らし

87 平野恵理子 亜紀書房 私はこの本が初読だが、実は前作があるらしい。五十八歳で山村暮らしを始めた筆者は、最初は自転車で生活していたが、雨や冬の寒さ、路面凍…

読書

茶柱の立つところ

86 小林聡美 文芸春秋 小林聡美は好きだ。本も何冊か読んでいるし、演技もいい。少し前、松重豊との中年の恋の映画「ツユクサ」を見た。この不器用さ、生真面目さは…

読書

ジュリアン・バトラーの真実の生涯

85  川本直 河出書房新社 これも、友達が勧めてくれた本。何の先入観もなく読んだら、驚きの展開だった。どう驚いたかをここに書くとネタバレになるから困ったなあ…

マンガ

キングダム71・72

84 原泰久 集英社 毎度書くことなのだが、「キングダム」は基本、大量に人を惨殺する話である。ミステリですら、できれば人が死なずに済んでほしいと願ってしまう気…

マンガ

岡崎に捧ぐ1~5

83 山本さほ 小学館 作者の自叙伝的漫画である。といっても何か立派なことを成し遂げた人の話ではない。小学校時代から、育児放置気味の友達の家に入り浸ってテレビ…

読書

うつくしい人

82 西加奈子 幻冬舎 「白いしるし」同様、これも十数年前の作品。そして、これも「繊細な小説」である。 私の行動の基本は、すべて恐怖からきているように思う。「…