3月のライオン16

3月のライオン16

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半年ぶりの新刊。15巻で気持ちを確かめあった桐山とひな。桐山の将棋研究の邪魔をしてはいけないと考えるひなの言葉に、かわりばんこに励まし合いながら歩いていこう、と決める桐山。会いたいときにはちゃんとそう伝えて、でも、無理はしない。いいなあ。読んでいて、ほわほわしちゃうよ。相手の存在が励みになり、相手を助けることが自分を助ける。恋愛っていいねえ。と、おばちゃんはニマニマしてしまう。

桐山だけではない。桐山のライバルたちも、それぞれに、そばに支え合う人たちがいて、みんな一人で生きているわけではない。苦しみをバネにして頑張るのではなく、別のルートで頑張ることだってできる、と彼らはそれぞれに気がついていく。これはもう、人間の成長物語ですよ。

人って、誰かと一緒にいるだけで、ご飯だって美味しくなるし、どうでもいいことだって楽しくなる。そんなふうにできているんだねえ、と最近つくづく思うようになった。そう思える人生って、なかなかいいもんだね。