読書

ツボちゃんの話 夫・坪内祐三

63 佐久間文子 新潮社 2020年1月、坪内祐三が亡くなった。雑誌フリークだった私はいろいろな雑誌でツボちゃんの連載を読んでいて、ちょっとめんどくさいけど注…

読書

あなたならどうする

60 井上荒野 文芸春秋 昭和の歌謡曲を題材に書かれた短編小説集。人間はめんどくさい、恋愛はどろどろ、ねっとりしている。こうだよなあ、昭和歌謡。 いろんな衣装…

読書

上を向いて歩こう

59 佐藤剛 岩波書店 いろいろ事務連絡を。 このブログ以前のZ会ブログから記事を移転しました。とりあえず何もかもぶっこんじゃったので、時系列がおかしくなって…

読書

昨日がなければ明日もない

95 「昨日がなければ明日もない」宮部みゆき 文藝春秋 宮部みゆきは時代物のほうが好きである。というのも、現代ものだと、なんだか後味が悪いというか、宮部みゆき…

読書

料理なんて愛なんて

58 冬、暖かい部屋で、包丁でホッキョクグマの解体をする。キャッチーな始まりだ。それがどうなるかは、読めばいいのだが。 好きになりたい人を好きになれず、好きで…

読書

心淋し川

57 西條奈加 集英社 直木賞受賞作。と、読み終えてからわかった。そうか、直木賞シリーズで読書してたのか。 江戸時代、千駄木の一角、心町(うらまち)の物語。生…

読書

少年と犬

56 馳星周の直木賞受賞作品。今までの馳星周ファンが「馳星周、どうした?」と言ったというけれど、私も読んで思った。「馳星周、どうした?」と。 暗黒街のマフィア…

読書

自転しながら公転する

55 山本文緒を読むのは「なぎさ」以来だ。七年ぶりか。この人、やっぱりいいものを書くよな、と思う。 最初に結婚式直前のシーンから始まる。しかも、場所はベトナム…

読書

誰がために医者はいる

54 松本俊彦 みすず書房 高野秀行がこの本を褒めていた。それを夫がどこかで見かけて、借りたら面白かったというので読んだ。面白かった。 作者はアディクション(…

読書

身分帳

53 佐木 隆三 講談社 西川美和「スクリーンが待っている」に登場した映画「すばらしき世界」の原作。 親に捨てられ、孤児院で育ち、人生の大半を獄中で過ごした中…