京博深掘りさんぽ

174 グレゴリ青山 小学館 三月以来のグレゴリ青山。この人の作品は、我が家では出たら即買いなのだけれど、今回は夫が買ってないのでどうしたかと思ったら、WEB…

イラク水滸伝

163 高野秀行 文芸春秋 新刊が出たら即買いの作家の一人、高野秀行。この本もとっくの前に買ってあったのだけど、500ページ近い厚さになかなか手が出なかった。…

南極探検とペンギン

160 ロイド・スペンサー・デイビス 青土社 副題は「忘れられた英雄とペンギンたちの知られざる生態」である。かなり分厚い本で、面白いのだけれど、読みにくい本で…

北関東「移民」アンダーグラウンド

158 安田峰俊 文芸春秋 副題は「ベトナム人不法滞在者たちの青春と犯罪」。 職場からドロップアウトして不法滞在・不法就労状態にあるベトナム人の元技能実習生や…

海賊たちは黄金を目指す

156 キース・トムスン 杉田七重 東京創元社 副題は「日誌から見る海賊たちのリアルな生活、航海、そして戦闘」。 17世紀後半、カリブ海でスペインの植民地や商…

〈わたし〉を生きる 女たちの肖像

151島崎今日子 紀伊国屋書店 「ジュリーがいた」の島崎今日子である。この人の書くものは安井かずみや森瑤子も読んでいる。一人の人物に取材して書き込む作品は、ど…

3.11大津波の対策を邪魔した男たち

148 島崎邦彦 青志社 筆者は東京大学名誉教授、元日本地震学会会長。 3.11の大津波は大被害を及ぼし、原発には大事故が起きた。が、2002年に大津波の警告…

「断絶」のアメリカ、その境界線に住む

145 大島隆 朝日新聞出版 筆者は朝日新聞のワシントン特派員。2020年、コロナ禍でオフィスが閉鎖され、政府機関も建物内に入れないような状態に陥った。自宅待…

ルイズ 父に貰いし名は

144 松下竜一 講談社 「豆腐屋の四季」以来、松下竜一を読みたいと思っていた。この作品は、大杉栄と伊藤野枝の遺児たちの一人、ルイズの評伝である。講談社ノンフ…

田中正造翁日記抄

143 田中正造 作 鈴木次郎 編集 金子庸三 発行 藍企画 間もなく90歳になろうとする母が一人暮らしをしている。隣県に住む姉が週に一回日帰りで、新幹線の距…