かがみの孤城 上・下

23 辻村深月 ポプラ文庫 「名前探しの放課後」以来の辻村深月。2018年本屋大賞受賞作で映画化もされている。話題になっているのは知っていたが、なんとなく手が…

あたしたち、海へ

12 井上荒野 新潮社 「小説家の一日」の井上荒野。あの本の感想で「100分deフェミニズム」の話を書いたけれど、この本でも、いま「100分de名著」で取り上…

〈叱る依存〉がとまらない

96村中直人 紀伊国屋書店 叱られるのが、嫌いである。誰だってそうだよ、と言われるかもしれないけれど、そんなことないよね。厳しく接してほしいとか、根性で理不尽…

こちらあみ子

95 今村夏子 ちくま文庫 今村夏子は、「むらさきのスカートの女」と「星の子」の二作を読んだことがある。どちらも風変わりな人が出てきて、その人を全部受け入れて…

夜が明ける

92 西加奈子 新潮社 苦しかった。何度読みやめようと思ったことか。でも、迫力に引きずられて、そして、ここから逃げてはいけないと考えて、必死に食いついた。おり…

リアル・シンデレラ

74姫野カオルコ 光文社 姫野カオルコは「安住紳一郎の日曜天国」のアシスタントアナウンサー、中澤由美子のファンだという。彼女の明るい笑い声に励まされて書き上げ…

砂に埋もれる犬

69 桐野夏生 朝日新聞出版 ネグレクトと虐待、貧困の問題を扱った小説。主人公は学校に行っていれば六年生の少年。ネグレクトの母親が学校への手続きをせずに住処を…