昭和を語る 鶴見俊輔座談

34 晶文社 鶴見俊輔を読むのは「敗北力」以来だろうか。私はこの哲学者を信頼している。だが、いまさら昭和について語った対談なぞを読んでどれだけ意味があるのだろ…

星をつなぐために

26沢木耕太郎 岩波書店 柳田邦夫、篠田一士、猪瀬直樹、辻井喬、村山由佳、瀬戸内寂聴、角幡唯介、後藤正治、梯久美子。そうそうたるノンフィクションの書き手との対…

養老先生、病院へ行く

23 養老孟司 中川恵一 エクスナレッジ 「世間とズレちゃうのはしょうがない」以来の養老先生である。最近は対談や共著が多い。お歳だからなあ。ましてや今回は、養…

なんで家族を続けるの?

67 内田也哉子、中野信子 文芸春秋 樹木希林と内田裕也の一人娘、内田也哉子と脳科学者、中野信子の対談。『文春オンライン』掲載の対談と、「週刊文春WOMAN」…

放っておいても明日は来る

「放っておいても明日は来る 就職しないで生きる9つの方法」  高野秀行 本の雑誌社 学生時代、コンゴまで謎の幻獣ムベンベを探しに行って以来、ずっと私が贔屓にし…

日本人の〈原罪〉

「日本人の〈原罪〉」 北山修+橋本雅之 思いのほかに面白かった本。最初は、どうなるかと思ったけど。 北山修と言えば、「帰ってきたヨッパライ」「戦争を知らない子…

佐野洋子対談集

159 「佐野洋子対談集 人生のきほん」 佐野洋子 西原理恵子 リリー・フランキー 講談社 武蔵野美術大学出身の三人の対談集。実に貴重にして、二度と見ることの…

エッジエフェクト

79「エッジエフェクト 界面作用」福岡伸一対談集 朝日新聞出版 まえがきで、福岡氏は、ヨーヨー・マと対談した経験について書いている。異なるフェーズが出会う界面…

橋本治と内田樹

82 「橋本治と内田樹」  筑摩書房 うーむ。 橋本治も、内田樹も、一目も二目も置いている人ではあるんだが。 対談を読んでも、あんまり感じる所がなかったなあ。…

大津波と原発(その2)

さて、本の内容に関して。 3・11以降、原発に問題が起きているのに、何も手が打たれていなかった時点で、我が家は恐怖に震えていた。もしかしたら、誰も、どうしたら…