降りていこう

40 ジェスミン・ウォード 作品社 初めましての作家。それも翻訳文学なのでハードルが高かったが、読み始めたら一気に引き込まれた。 19世紀初頭の南アメリカの奴…

耳に棲むもの

39 小川洋子 講談社 わたくし史的には「生きるとは、自分の物語をつくること」以来の小川洋子である。作品発表的にはその前に読んだ「からだの美」の方がずっと新し…

猛獣ども

15 井上荒野 春陽堂書店 別荘地に熊が出て、二人の男女が襲われ、死亡した。彼らは不倫中であった。そこから始まる閑静な別荘地の人間模様。不倫に敗れて管理人にな…

君が手にするはずだった黄金について

14 小川哲 新潮社 どうしてこの本を読もうと思ったのか忘れてしまった頃に、図書館から届いた本。何しろ今は頭がぼーっとしているので、例えば面白そうなドラマを見…

山の上の家事学校

9 近藤史恵 中央公論社 「筆のみが知る」以来の近藤史恵。久しぶりだなあ。この本は夫からのお勧め。これを私に勧めてくる夫であることを嬉しく思うよ、いやホントに…

中野のお父さんと五つの謎

147 北村薫 文芸春秋 遠方に住む高齢の母が圧迫骨折で倒れて入院した先は救急指定病院であった。年内に手術を行うはずが、痛みがひどくて検査が延期になり、年末年…

『百年の孤独』を代わりに読む

143 友田とん 早川書房 本書はガブリエル・ガルシア=マルケスの長編小説『百年の孤独』を、まだ読んでいない友人たちの代わりに読む、という試みを綴ったものであ…

惣十郎浮世始末

139 木内昇 中央公論新社 たぶんはじめましての作家。直木賞作家だそうだ。知らなかったなあ。すまん。夫が面白がっていたので回してもらった本。 主人公は服部惣…

ここはすべての夜明けまえ

130 間宮改衣 早川書房 初めての作者。どんな物語なのかもわからないまま、読んだ。図書館に長らく予約を入れていて、ようやく届いたのだけれど、その時にはもう、…

図書室のはこぶね

122 名取佐和子 実業之日本社 「文庫旅館で待つ本は」に続いて名取佐和子を読む。これは、「銀河の図書室」の前段のエピソード物語であった。 「銀河の図書室」は…