東の海神西の滄海 十二国記

152 小野不由美 講談社X文庫 十二国記、どこまで読んでいたんだっけ、と探るように読んでいたが、どうやらこの巻からは完全に未読らしい。記憶に全くなかったので…

風の海 迷宮の岸 上・下 十二国記

149 小野不由美 講談社X文庫 「図南の翼」に続いて読んでいる。これは未読であった。 王の物語ではなく、麒麟、泰麒の物語。まだ十歳の男の子が、実は麒麟であっ…

図南の翼 十二国記

146 小野不由美 講談社X文庫 「月の影 影の海」に続いて読み返す十二国記シリーズである。夫に言わせると、十二国記はこの本から入ると良いんだそうだ。確かに。…

オランダ館の娘

145 葉室麟 ハヤカワミステリ文庫 葉室麟は以前に読んだことがあるはずなのだが、記録が見つからない。日記をつけ始める前に読んだのかもしれない。 江戸時代、長…

どちらでもいい

142 アゴタ・クリストフ 早川書房 近所に不思議な本屋がある。新刊書も古本も扱っているし、いくつもの棚を個人にも貸し出している。その本屋さん主催の企画で、年…

月の影 影の海 上下 十二国記

141 小野不由美 講談社 「十二国記」が日生劇場でミュージカル上演されることになったと聞いて、夫がものすごく頑張ってくれた。演劇好きの友人から聞いてはいたが…

プロジェクト・ヘイル・メアリー

140 アンディ・ウィアー 早川書房 SFは結構ハードルが高い。私がそもそも科学的人間ではないうえに、訳の分からないことに対する恐怖心が強い質だからかもしれな…

暦のしずく

136 沢木耕太郎 朝日新聞出版 「夢ノ町本通り」以来の沢木耕太郎である。前にも何度か書いたことがあるが、私は沢木耕太郎に、育児のしんどい時期を救われた経験が…

その日東京駅五時二十五分発

135 西川美和 新潮社 西川美和を信じている。本も、映画も、彼女の作ったものなら信用できる。私は、そう固く信じている。 この本は、西川美和の叔父の物語である…

サイレントシンガー

134 小川洋子 文芸春秋 「耳に棲むもの」以来の小川洋子である。彼女は、どこか狭い場所の中にこもる話をよく書く人だ。「耳に棲むもの」は耳という小さな場所の内…