パルティオのお友達の日記を読んで、マイケル・ジャクソンの「This Is It」を、猛然と見たくなっていたところへ、おちびが、音楽の時間に先生がこの映画の話をしていた、見たい!と言い出した。夫に持ちかけたら、行ってもいいよ、と。
混むのがいやだったので、日曜日、朝一番の開演に合わせて、がんばって早めに家を出ました。おかげで空いていて、とても良い席が取れました。
MJは、生き生きしていて、ダンスも歌も力強くて、ちっともしょぼくれてなんていなくって。あのブランクは、なんだったんでしょう。私、もう体がいうことをきかなくって、ちゃんと踊れなかったり、思うようにうたえなかったりして、それで、お休みしているのかと思ってました。今度のツアーも最後だと言うし、一流のダンサーやバックコーラスを使って、何とかやり抜こうとしてたのかな、なんて思ってました。
全然そんなことないの!!!
エネルギーにあふれていて、自分のやりたい事が、ちゃんとわかっていて、それを実現するために、なんだってやってやる、って意思がみなぎっていて、そして、みんなを引っ張っていくだけのオーラがあって。
ああ、本当に、いいステージが作りたかったんだなあって、伝わってきます。わかります。
人を信じるのが難しくて、孤独で、自分をもてあまして、子ども時代を取り戻したくて、もがいていたのかもしれないけれど、こうやってステージを作ろうとしているとき、彼は絶対幸福だったんだろうと思います。
あれだけの名声のおかげで、得たものもあれば、失ったものもあったのだろうけれど。でも、みんなのMJへの愛を、ちゃんと受け取っていたはず。わかっていたはず。きっと、幸福だったはず。
なんだか、いろんな感情がはじけてしまって、見ながら、泣きそうな笑いそうな踊りそうな変なおばさんになってしまっていました。
でも、誰もいなかったら、踊ってたわ、きっと。
2009/11/9