読書

『百年の孤独』を代わりに読む

143 友田とん 早川書房 本書はガブリエル・ガルシア=マルケスの長編小説『百年の孤独』を、まだ読んでいない友人たちの代わりに読む、という試みを綴ったものであ…

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正直申し上げて

142 能町みね子 文芸春秋 週刊文春連載の「言葉尻とらえ隊」2021年10月から24年4月までを収録。岸田内閣発足あたりから能登半島地震復興支援・勧進大相撲…

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夢ノ町本通り

141沢木耕太郎 新潮社 「心の窓」以来の沢木耕太郎である。これは、書物をめぐるエッセイを集めた本で、古いものは30年前のものも収録されている。それは「深夜特…

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生きるとは、自分の物語をつくること

140 河合隼雄 小川洋子 新潮社 2008年に出された対談集。2005年、小川洋子原作の映画「博士の愛した数式」について、週刊新潮で河合隼雄氏との対談が行わ…

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惣十郎浮世始末

139 木内昇 中央公論新社 たぶんはじめましての作家。直木賞作家だそうだ。知らなかったなあ。すまん。夫が面白がっていたので回してもらった本。 主人公は服部惣…

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言語学バーリ・トゥードRound2

138 川添愛 東京大学出版会 「AIは『絶対に押すなよ』を理解できるか」という副題をもつ一巻目に続く第2ラウンドである。今回の副題は「言語版SASUKEに挑…

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からだの美

136 小川洋子 文芸春秋 「文藝春秋」に2020年9月から21年12月まで連載したエッセイ。外野手の肩、ミュージカル俳優の声、棋士の中指、ゴリラの背中、バレ…

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ことばの番人

135 高橋秀実 集英社インターナショナル 高橋秀実氏が胃がんで亡くなった。62歳だったという。若すぎる。まさか、と思った。私は、この人のノンフィクションのフ…

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家父長制の起源

134 アンジェラ・サイニー  上野千鶴子が、目からうろこがボロボロ落ちる、とワクワクした様子で絶賛していたので読み始めたのだが、これが手ごわかった。一週間以…

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宮田珠己の楽しい建築鑑賞

133 宮田珠己 著・写真 傍島利浩 我が家の新刊即買い作家のひとり、宮田珠己氏の新作。「路上のセンス・オブ・ワンダーと遥かなるそこらへんの旅」以来である。本…