読書

インドラネット

29 桐野夏生 角川書店 うぎゃー。なんていうものを読んでしまったんだろう。 桐野夏生は「日没」以来だ。「日没」のラストにも悶絶したものだが、これはまた・・・…

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サザエさんの東京物語

28長谷川洋子 朝日出版社 なんでこの本を読もうと思ったんだっけ。「サザエさん」の作者、長谷川町子は人見知りでおとなしい人だと思われていたけれど、実は家庭内で…

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コドモノセカイ

27 「コドモノセカイ」岸本佐知子 翻訳 河出書房新社 岸本佐知子は信頼できる翻訳家である。彼女の訳すものはたいてい面白い。この本は、子供にまつわるアンソロジ…

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星をつなぐために

26沢木耕太郎 岩波書店 柳田邦夫、篠田一士、猪瀬直樹、辻井喬、村山由佳、瀬戸内寂聴、角幡唯介、後藤正治、梯久美子。そうそうたるノンフィクションの書き手との対…

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姉の島

25 村田喜代子 朝日新聞出版 村田喜代子が好きだ。この人の書くものは、どうしてこんなに胸に響くのだろう。 この本は、「エリザベスの友達」のように老人たちを扱…

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旅する練習

24 乗代雄介 講談社 三島由紀夫賞、坪田譲治文学賞受賞作にして芥川賞候補ですって。読んでから知った。なんでこの本を読む気になったのかなあ、と思いながら読んだ…

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養老先生、病院へ行く

23 養老孟司 中川恵一 エクスナレッジ 「世間とズレちゃうのはしょうがない」以来の養老先生である。最近は対談や共著が多い。お歳だからなあ。ましてや今回は、養…

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ロスト・シング

22 ショーン・タン 河出書房新社 数か月ぶりのショーン・タンである。翻訳は岸本佐知子。安定と信頼のコンビだ。 ある夏の日、海辺で迷子を見つけた僕が、そいつを…

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50歳になりまして

21 光浦靖子 文芸春秋 「私が作って私がときめく自家発電ブローチ集」がとてもよかったのでエッセイも読んでみた。光浦さんは現在カナダ留学中であるが、その直前に…

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差別はたいてい悪意のない人がする

20 キム・ジヘ 大月書店 韓国で16万部を超えるベストセラーになった本。何の悪意もなく、口をついて出た言葉が人を差別していることがある。マジョリティにとって…