まぐさ桶の犬

54 若竹七海 文芸春秋 お久しぶりの羽村晶シリーズ。このシリーズが立派なのは、登場人物がちゃんとリアルタイムで歳を取って行くところ。若かった晶も、もう更年期…

気の毒ばたらき 来た来た捕物帖三

53 宮部みゆき PHP きたきた捕物帖第三弾。岡っ引き修行中、兼文庫屋の北一くんが今回も頑張る。まだ十七歳だったのか、北一くん。亡くなった親分の後継ぎとして…

氾濫の家

43 佐野広美 講談社 初めましての作家。確か新聞の書評欄で見かけたんだと思う。ごりごりのDVミステリであった。いや、DVだけではなく、ヘイトやブラック企業や…

カナリヤは眠れない

34 近藤史恵 祥伝社文庫 「山の上の家事学校」の近藤史恵。この本は平成11年に書かれたという。確かにちょっと古い感じはある。独身時代、買い物依存症からクレジ…

あなたが誰かを殺した

128 東野圭吾 講談社 すっごく久しぶりの東野圭吾。夫の購入本である。私の未読本の棚にかなり長いこと置きっぱなしだった。図書館の返却期限本がたまたま途絶えた…

くろて団は名探偵

123 ハンス・ユルゲン・プレス 岩波少年文庫 「エーミールと探偵たち」同様、 夏の岩波少年文庫フェア2024「ケストナーとドイツの作家たち」応募用の購入本。…

存在のすべてを

115 塩田武士 朝日新聞出版 本の雑誌が選ぶ2023年度ベストテン第一位。というのは後から知った。夫が借りてきて、こりゃ面白い、というので続いて読んだだけで…

冬季限定ボンボンショコラ事件

102 米澤穂信 東京創元社 夫の旅のお供本。ま、面白かったけど、というので読んでみた。米澤穂信は、「栞と嘘の季節」以来だ。うーむ。このミステリは、頭でっかち…

龍の耳を君に

90 丸山正樹 東京創元社 「デフ・ヴォイス」の続編。でも、この本から読み始めても、別に何の問題もない。面白かった。亡くなった山田太一がこの作者を高く評価して…

まずはこれ食べて

114 原田ひ香 双葉文庫 学生時代の友人たちで起業した医療系のベンチャー企業。多忙な中、社内が荒れていくのを解決するため、水回りの掃除と夕食、夜食作りのため…