う(1)~(4)

う(1)~(4)

2021年5月3日

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ラズウェル細木のマンガである。夫が電子書籍で買った。電車移動や新幹線内で読む本がなくなった時の保険である。私も数ヶ月かけてぼちぼちと読み進めていたが、どこにも出かけられないので最後の二巻は家で一気に読むこととなった。

全編、ただひたすら鰻の話である。度を越した鰻好きの呉服屋の若旦那が、ひたすら鰻を食べる。様々な料理法、様々な場所、様々な鰻。蒲焼き、白焼きのみならず、肝焼きやう巻き、うざくなども。その中で、婚約者との結婚話が進んだり、友だちと遊んだり、仕事で躓いたり、商談が進んだり、地方に出張したり、と様々な展開があるが、その全てに鰻が絡んでくる。よくぞ鰻だけで四巻も書けたものだと感心する。

しかも、章ごとに著名人の鰻にまつわるエピソードやエッセイなどが挟まれている。料理人、作家、タレント、画家などなど、色んな人が鰻には一家言あるのだなあと感心してしまう。

面白いのだけれど、一つだけ、困るのだよ。読んでいると鰻が食べたくてたまらなくなる。スーパーで売っている安い鰻を家で美味しく食べる方法とか、鰻のトムヤムクンとかマーボー鰻の作り方とか、驚きの料理法も載っていて、すぐにでも鰻を手に入れたくなる。柳川の鰻、福岡の屋台の鰻、名古屋のひつまぶし、青森の北限の鰻・・・地方色も豊かなので、旅に出て旅先で鰻が食べたい欲望にもとりつかれる。

ああ、うなぎが食べたい、すぐにでも食べたい・・・・。