惣十郎浮世始末

139 木内昇 中央公論新社 たぶんはじめましての作家。直木賞作家だそうだ。知らなかったなあ。すまん。夫が面白がっていたので回してもらった本。 主人公は服部惣…

夜と霧

89 ヴィクトール・E・フランクル みすず書房 前回、東北旅行で「アンネの日記」を読んだように、旅先でなければじっくり読み切れないような重い本を一冊は持ってい…

キングダム71・72

84 原泰久 集英社 毎度書くことなのだが、「キングダム」は基本、大量に人を惨殺する話である。ミステリですら、できれば人が死なずに済んでほしいと願ってしまう気…

まいまいつぶろ

74 村木嵐 幻冬舎 第13回「本屋が選ぶ時代小説大賞」、第12回「日本歴史時代作家協会賞作品賞」、直木賞候補作。と言っても私は全然知らなくて、夫が読んで面白…

学研まんが NEW日本の歴史

大石学 監修 ‎ Gakken 今回は番外編である。私ではなく、母の読書の話。 私の母は90歳である。終戦を小学校六年生で迎えた。女学校に入学し、途中で学校制…

アンネの日記 増補新訂版

68 アンネ・フランク 文春文庫 おそらく誰もが知っている有名な本である。私も子ども時代に読んだ。だが、「乙女の密告」を読んで、「果たして私は『アンネの日記』…

百年佳約

57 村田喜代子 講談社 信頼の村田喜代子さん。2003年にいくつかの新聞に連載した後、2004年出版された本。村田さんの本は全部読んだつもりだったのに、読み…

キングダム65~70

43 原泰久 集英社 さて、ついに旅のお供本が切れてしまった。仕方ないので、スマホに死蔵してあった電子書籍をチェックする。おお、あった、あった。64巻までしか…

僕らの戦争なんだぜ

26高橋源一郎 朝日新聞社 「この30年の小説、ぜんぶ」以来の高橋源一郎である。あれは、斎藤美奈子との共著であったが。私は高橋源一郎はあんまり読んだことがない…

『女の世界』大正という時代

1 尾形明子 藤原書店 あけましておめでとうございます。年明けからさまざまな出来事があって波乱の幕開けとなりました。被災された方々が一日も早く安心して過ごせる…