最後の角川春樹

71 伊藤彰彦 毎日新聞出版 角川春樹という人物に、そもそもあまり興味はない。私は、もともとそんなに映画は見ない。ただ、文庫本には若いころからずっとお世話にな…

らんたん

60柚木麻子 小学館 正直言って、感想を書くのが難しい本である。主人公は恵泉女学園を創設した河井道と一色ゆりという二人の女性である。恵泉女学園ができるまでとそ…

問題の女 本荘幽蘭伝

55 平山亜佐子 平凡社 本荘幽蘭の名を知ったのは「折口信夫の青春」からだったと思う。そこからがぜん興味がわいて資料を探したあげく、見つけたのが「女のくせに …

コブのない駱駝

31きたやまおさむ「心」の軌跡 岩波書店 北山修は以前から気になって何冊も読んでいる。「幻滅と別れ話だけで終わらないライフストーリーの紡ぎ方」「帰れないヨッパ…

硝子戸のうちそと

9 半藤末利子 講談社 作者は夏目漱石の孫、昭和史研究家の半藤一利の妻。新宿区立漱石山房記念館名誉館長。六十の手習いで文章を書き始めたというが、背筋の伸びた、…

一度きりの大泉の話

75 萩尾望都 河出書房新社 漫画家、竹宮恵子と萩尾望都は、1970年から1972年までの二年間ほど、東京都練馬区大泉の二階家で共同生活をしていた。その後、共…

ツボちゃんの話 夫・坪内祐三

63 佐久間文子 新潮社 2020年1月、坪内祐三が亡くなった。雑誌フリークだった私はいろいろな雑誌でツボちゃんの連載を読んでいて、ちょっとめんどくさいけど注…

文盲

「文盲 アゴタ・クリストフ自伝」アゴタ・クリストフ パルティオゼットで知り合った高校二年のお友だちから教えていただいた本。 パルティオゼットにいると、時々、び…

巴里の恋 石の花

「林芙美子 巴里の恋」 今川英子 「石の花 林芙美子の真実」 太田治子 「林芙美子 巴里の恋」 は、資料集ですね、作品というよりは。林芙美子の巴里滞在中の小遣…