92 ジョゼ・ジョルジェ・レトリア 文 アンドレ・レトリア 絵 アノニマ・スタジオ
「モトムラタツヒコの読書の絵日記」から知った本。図書館にあったのですぐ読めてうれしい。
もしぼくが本だったら つれて帰ってくれるよう 出会った人にたのむだろう。
から始まって
もしぼくが本だったら ずっとしまってきた昔の秘密を ぼくの読者とわかちあおう。
もしぼくが本だったら どの子にもある魔法の部屋に いつでもとっておきの場所をもっていたい。
もしぼくが本だったら 本棚のかざりにするのは かんべんしてほしい。
のように続いていく。
自分が本だったらどうしてほしいかをいっぱい書いてある。そして、最後には
もしぼくが本だったら 「この本がわたしの人生を変えた」と だれかが言うのをきいてみたい。
で終わる。
本好きが書いた絵本だなあ、と思う。
私も本だったら、こうありたい、ああありたい、といろいろ考えちゃった。
すべての人に響く本かどうかはわからないが、少なくとも本を愛する人には、ああ、わかるわかる、と言われるような絵本だった。
(引用は「もしぼくが本だったら」より)
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