モトムラタツヒコの読書の絵日記

モトムラタツヒコの読書の絵日記

90 モトムラタツヒコ 書肆侃侃房

息子が赤ん坊のころからの友人がいる。いわゆるママ友から始まったのだが、今や親同士だけの良き友人である。彼女はとても絵の上手な人で、月に数回、散歩の途中で出会った花や鳥の絵を描いた日記風の美しい手紙をくれる。絵が描ける人はきっと楽しいだろうなあ、と思うばかりで自分では描けない私である。

その友人が教えてくれたのがこの本。友人の絵日記の手紙と同じようなテイストで、読んだ本や見た映画などが紹介されている。絵を眺めるだけでも楽しいが、本や映画の紹介を読むとさらに楽しい。作者の人となりがだんだんわかってきて、仲良くなった気がする。知らなかった本もたくさんあって、何冊も図書館に予約を入れた。これから読むのが楽しみだ。

本の紹介というのは、こういうのがいいのだよなあ、と思う。私なんてまだまだだぜ。内容をただ書くのではなく、自分がその本を通じてどんな風に変化したのか、何を受け取ったのか。それが静かにしみ込んでくるような文章がとても良い。本のジャンルも、小説、ノンフィクション、児童文学などなど様々で、結構私と趣味が重なる部分もあるなーと思った。なので、今後、読みたい本が増えたこと、増えたこと。読書は奥が深いぜよ。