発酵ツーリズムほくりく

84 小倉ヒラク fuプロダクション 発酵デザイナーの小倉ヒラク氏による、発酵にまつわる北陸の旅の本。作者は下北沢にある「発酵デパートメント」のオーナー。発酵…

天路の旅人

79 沢木耕太郎 新潮社 「飛び立つ季節」以来の沢木耕太郎である。息子が未就園児だったころ、当時住んでいた千葉県の片田舎の役場出張所の二階、小さな図書貸し出し…

おやじはニーチェ

77 高橋秀実 新潮社 2019年の10月以来の高橋秀実である。前回の本では言葉についてまじめに考えていたはずなのだが、言葉で言葉を考えるというのがいきなりつ…

巨大おけを絶やすな!

75 竹内早希子 岩波ジュニア新書 以前、コウケンテツが小豆島を旅するテレビ番組を見たことがある。地元の食材を使って様々な料理をする番組であった。小豆島で作ら…

名著の話 芭蕉も僕も盛っている

60 伊集院光 KADOKAWA 「僕とカフカのひきこもり」以来の「名著の話」第二弾である。今回は、松尾芭蕉「おくの細道」、ダニエル・デフォー「ペストの記憶」…

田中正造と足尾鉱毒事件を歩く

42 布川了(文) 堀内洋助(写真) 随想舎 某美術館の小口一郎展のチケットを思いがけずに貰ったので(おめでとうございます!あなたはこの展覧会の○○番目の入場…

紙の建築 行動する 

41 坂 茂 岩波書店 少し前、某大学で行われた坂茂の講演会を聞きに行った。建築好きの夫に誘われて、何の気なしに行ったのだが、思いのほか刺激的で非常に興味深い…

裸足で逃げる

38 上間陽子 太田出版 「言葉を失ったあとで」の上間陽子である。この人の仕事はしっかり読まなければと思っていた。だが、これを読むのはつらかった。そんなに厚い…

ヘルシンキ生活の練習

34 朴沙羅 筑摩書房 「言葉を失ったあとで」を教えてくれた大学の同級生のもうひとつのおすすめ本がこれ。なんというか、すごい本を読んだなあという読後感である。…

ルポ 誰が国語力を殺すのか

33 石井光太 文芸春秋 久しぶりの石井光太である。かつての彼の作品は、貧困や虐待などの話が中心で、ヒリヒリして痛い印象が強かった。だが、最近はもっと深いとこ…