田中正造と足尾鉱毒事件を歩く

42 布川了(文) 堀内洋助(写真) 随想舎 某美術館の小口一郎展のチケットを思いがけずに貰ったので(おめでとうございます!あなたはこの展覧会の○○番目の入場…

紙の建築 行動する 

41 坂 茂 岩波書店 少し前、某大学で行われた坂茂の講演会を聞きに行った。建築好きの夫に誘われて、何の気なしに行ったのだが、思いのほか刺激的で非常に興味深い…

裸足で逃げる

38 上間陽子 太田出版 「言葉を失ったあとで」の上間陽子である。この人の仕事はしっかり読まなければと思っていた。だが、これを読むのはつらかった。そんなに厚い…

ヘルシンキ生活の練習

34 朴沙羅 筑摩書房 「言葉を失ったあとで」を教えてくれた大学の同級生のもうひとつのおすすめ本がこれ。なんというか、すごい本を読んだなあという読後感である。…

ルポ 誰が国語力を殺すのか

33 石井光太 文芸春秋 久しぶりの石井光太である。かつての彼の作品は、貧困や虐待などの話が中心で、ヒリヒリして痛い印象が強かった。だが、最近はもっと深いとこ…

人間の土地へ

26 小松由佳 集英社インターナショナル 日本人女性で初めてK2というエベレストの次に高い山に登頂した作者が、フォトグラファーとしてシリアに通ううちにラクダを…

天、共に在り アフガニスタン三十年の闘い

5 中村哲 NHK出版 昨年末、夫が大阪の会合に出席した。見たいと思っていた映画がたまたまその時大阪でやっていたので、新幹線の時間を睨みながら見てきた、良かっ…

笑い神 M-1、その純情と狂気

156 中村計 文芸春秋 M-1グランプリが好きである。第一回目から全部、見ている。ブログにも2007年と2008年にそのことを書いている。当時はまだ関東にM…

さよなら、野口健

155 小林元喜 集英社インターナショナル 野口健って何なんだろう、と思っていた。七大陸最高峰世界最年少登頂の記録を持ち、富士山やエベレストで清掃活動をし、ネ…