もう私のことはわからないのだけれど

39 姫野カオルコ 日経BP社 「ケーキ嫌い」以来の姫野カオルコである。何冊か読んで、私は姫野カオルコをすっかり信頼した。この本も、好きだ。 13人の中年男女…

認知症世界の歩き方

145 筧裕介 ライツ社 「認知症のある方が実際に見ている世界」がスケッチと旅行記の形式で解説されていて、わかりやすい!ととても評判のいい本。認知症の人たちが…

老いの福袋 あっぱれ!ころばぬ先の知恵88

94 樋口恵子 中央公論社 今日、掃除中に「この台所用の雑巾、どこにかけておくの?」と夫に聞かれて「えーっと、なんだっけ、台所の、掃除機じゃない、あれなんて言…

ミシンと金魚

66 永井みみ 集英社 すごい、と思う。傑作じゃないか。「0.5ミリ」も老人問題がテーマだったが、あれは介護する側から描かれていた。この本は、認知症の老婆のひ…

0.5ミリ

62安藤桃子 幻冬舎文庫 作者は映画監督で安藤サクラのお姉さんなんだって。この作品も映画化されて日本アカデミー賞やらキネマ旬報ベストテンやら報知映画賞やらブル…

養老先生、病院へ行く

23 養老孟司 中川恵一 エクスナレッジ 「世間とズレちゃうのはしょうがない」以来の養老先生である。最近は対談や共著が多い。お歳だからなあ。ましてや今回は、養…

ボーヴォワール 老い NHK100分de名著

102 上野千鶴子 NHK出版 Eテレの「100分de名著」はなかなか面白い。全部見ているわけではないが、テーマによっては真剣に見る。7月には上野千鶴子さんが…

その扉をたたく音

99 瀬尾まいこ 集英社 「夜明けのすべて」以来の瀬尾まいこ。この人の作品には、悪い人は出てこないなあ、とつくづく思うね。「そして、バトンは渡された」を、私は…

わりなき恋

71 岸恵子 幻冬舎 すっかりブログ更新をサボってしまった。10日以上書かなかったことって、ここ数年なかったんじゃないかしら。 頼りにしていた県立図書館が休館…

ロック母

「ロック母」角田光代 1992年から2006年までの短編集が一冊にまとめられている。 と、わかったのは、あとがきを読んだときだ。何も知らずに読み始めたので、な…